Yamasaki 2007年11月・12月の我が家の出来事−5


ハワイ島 (4)

マウナケア雲の上 マウナケア風強し

荒涼としたマウナケア1荒涼としたマウナケア2荒涼としたマウナケア3

レインボー滝を過ぎてからは、ほとんど住宅はなくなってくる。そして雨まじりの雲海の中にはいった。これでは星を見ることなんてできないのでは? と心配したが、Arnott's Lodgeのおばさんが言っていたとおり、さらに登ると雲海の上へ出た。当然晴れている。皆で外に出てガイドに写真をとってもらった(上左写真)。積乱雲も下に見える。そこからまた上ると、だんだん気温が下がってきた。止まって車外へ出てみると風も強い(上右写真)。そして道の両側は荒涼とした風景である(下写真)。この近くで「猿の惑星」か何かの撮影が行われたそうであるが、さもありなん。

途中、オニツカ・ビジターセンターというところに着くと、体を低酸素状態に慣らすためしばらく休憩し、夕食をとった。しかし、セブン・イレブンで買ってきた冷たいご飯、寒い中ではよけいに冷たく感じた。一方、この場所でコナ方面から来たツアー客(ほとんど日本人)と合流したのだが、彼らは暖かい味噌汁やご飯を提供してもらっていた。値段の安さ、国際色の豊かさでこっちのツアーのほうがいいと思っていても、やはり食べ物のこと、うらやましいかぎりであった。

各国の天体望遠鏡1 各国の天体望遠鏡2

サンセット1 サンセット2

そして、ようやく山頂付近にある各国の天体望遠鏡が見えてきた(上左写真)。真ん中に見えるのが日本の「すばる」である。ここで降りて歩いて見ると(上右写真)、空の青さと風の冷たさで目が痛い。さらに、やはり空気が薄いため、いくら深く吸ってもすぐに息があがる。早々に車の中にはいった。

そこから数分で頂上に到着(実際の最高地点は近くにあった小高い丘の上らしいが、そこまでは歩いていくしかなく、もちろん辞退させてもらった。他の外国人は皆行ってきたようだ)。しばらく車内で待つと、日が落ちてきた。防寒具をまとって外に出た皆の姿は赤く染まり(下左写真)、「すばる」も赤く輝く(下右写真)、、、本当はじっくり感動を味わいたかったのだが、呼吸の苦しさに耐え切れず車の中にはいってとうとう酸素ボンベのお世話になった。

真っ暗になったあと、車はしばらく下ったところで止まり、ガイドが星座の説明をしてくれた。ただ、期待とは違って、ほとんど星は見えなかった。というのも、実は月が満月に近く、その明るさが星の光を消していたのだ。しかしそのあと再度オニツカ・ビジターセンターに寄り、そこの天体望遠鏡でみた月はすごかった。クレーターがリアルに手に取るように見え、そのあまりの明るさに太陽を見たあとのように目に残像が残ったほどだった。


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