Yamasaki 1998年9月・10月の我が家の出来事-1



現地高校・中学入学(毅・遼)

Takeshi is riding a bike Haruka is riding a bike

9月、新学期が始まり(Back To The School)、毅と遼はそれぞれ地元の公立高校および公立中学校に通い始めた。この2枚の写真は彼らの通学姿である。ヘルメットが日本のものと比べて、風のはいる穴もあいていたりしてスマートである。なお右の写真のガレージの中、左側に、我が家の車、日本製のホンダオデッセイが見える。さてこの地域の学校制度について述べておくと、小、中、高校が5年、3年、4年で、とおして1年生から12年生と呼ばれる。そして彼らの通う学校には、英語を母国語としない子供たちのために特別の授業(ELD : English Language of Development)が設けられている。高校はクラスというものがなく、日本では大学が採用している単位制度をとっている。よって授業はいろいろな学年の生徒が混じって受けることになる。学科には演劇とか自動車とかの実技科目もあり、数学の導入の仕方も含めて実学的である。各学科で何をどういうやり方で教えるかに関しては、夜の時間を使って教師が親を呼んで説明する。相談事があれば電子メールでも受け付けてくれるというのがインターネット先進国のアメリカらしい。そして宿題は論文形式が多い。例えば歴史の宿題で、「冷戦についての参考書を読み、自分なりに3つの視点を設定し、それらの視点から冷戦とはなんだったかを述べよ。」という調子である。次の日には宿題の結果に関するプレゼンテーションをする場合もある。このように学科選択の自由はあるものの、内容はなかなかヘビーである。中学校の宿題も同様で、覚えるよりも論理的な考え方を身につけさせるアメリカの教育には改めて感心する。しかし英語ができないハンディもあり、彼らの宿題には両親も参加して深夜に至る悪戦苦闘が続いた。

カリフォルニアでの誕生日(徹)

Toru's birthday party at Akane

9月4日、徹は45歳の誕生日をカリフォルニアで迎えた。その夜は徹が長期出張していた時からよく通ったLoa Altosの日本料理店「あかね(Akane)」で食事をした。カリフォルニアでは日本料理はもう普通の料理として定着しているようである。日本料理店はどのまちのダウンタウンにも必ずある。日本食材店も有名なサンノゼ(San Jose)のYaohanだけではなく、いくつもあり、困ることは何もない。納豆でさえ手に入る。そしてありがたいことにこの地域ではおいしい「サンノゼ豆腐」が作られている。この豆腐ははっきり言って日本の豆腐よりもおいしい。夏は冷やっこ、冬は湯豆腐がおいしく食べれる。あとは海が近いのと有名なカリフォルニア米があるので、この「あかね」もそうであるが、寿司がおいしい。そして日本でいうところの「定食屋」もあって、日本食に慣れきっている日本人にとっても、本当に住みやすいところである。


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