バレーの美術館・博物館（徹、淳子）

シリコンバレーにはいくつもの美術館・博物館があるが、このスタンフォード大学にある美術館は素晴らしい。まずその開放的雰囲気。無料のせいもあって、入り口（左の写真）以外にも、いくつかある扉どこからでもはいれる。中には世界中の美術工芸品が展示されているが、特に珍しいのは中国女性の纏足用の美しい靴である。そしてこの美術館の最大の特徴はロダンの作品群である。館内にはバルザックの像を作り出すためにロダンが行った数々の習作が展示されていて、いかに深く研究してあの作品を生み出したかがよくわかる。美術館の外にも「地獄の門」（右の写真）をはじめたくさんのロダンの作品がおいてある。

サンノゼには、テック・ミュージアム・オブ・イノベーションという、いかにもシリコンバレーらしい名前の博物館がある（左の写真）。ここはおもしろい。宇宙探索や医療などの分野で使われている最新の科学技術が、子供たちに興味を抱かせるような方法で展示されている。ちょうど、学校の課外授業で訪れていたらしいたくさんの生徒と一緒になったが、自分の名前を指示するとそのアルファベットを素早く探し出して並べてくれるロボットや自分の顔を立体画像として映し出してくれるシステムの前には長い列ができていた。なおテック・ミュージアムの前は小さな公園になっていて、その向こうにはフェアモント・ホテルがある（右の写真）。

２０００年３月・４月の我が家の出来事