Yamasaki 2000年9月・10月の我が家の出来事-3



ニュー・オリンズ(徹)

徹は仕事で南部の町ニュー・オリンズへ行って来た。実はニュー・オリンズは、12年前に初めて徹が渡米したときに訪れた街で、そのときは学会発表だったのだが、日本からの長旅で夜中について大変くたびれたこと、大学時代の友人に会ってうれしかったこと、初めてソフトシェル・クラブを食べてすっかり好きになったことなど思い出深いところである。もうひとつ、ニュー・オリンズは、徹の生まれ故郷である島根県松江市の友好都市でもある。松江駅と同じビル内にあるショッピングセンター「シャミネ」にはバーボン・ストリートという通りまである。(松江とニュー・オリンズが友好都市である理由は、ここに書いてある。)

Royal Cafe in French Quarter Jackson Square

左の写真のような鉄レースで飾られた家々と通りを行き交う観光馬車、これが有名なフレンチ・クオーターの昼の光景である。一方、夜はバーボン・ストリートを中心に酒と音楽と喧騒の街となる。ちなみに、徹は今回訪れるまで、バーボン・ストリートの「バーボン」はお酒の「バーボン」からきているとばかり思っていたのだが、実はフランスの王家「ブルボン」(の英語読み)からきていることがわかった。フランスの植民地だったことから考えれば当然だが、ちょっとがっかりした。さて、右の写真はフレンチ・クオーターの中心にあるジャクソン広場の西側の通りで、絵描きとか占い師とかの溜まり場である。この場所を徹はよく覚えていた。

Steam Boat Face

ニュー・オリンズは、ミシシッピ川の河口にあり、昔ながらの蒸気船でのんびりとしたクルーズができる。12年前にも乗ったナッチェスという船に乗り、ディキシーランドジャズの生演奏をきいたり、ゆったりとした気分を再び味わうことができた。左の写真は、行き違う蒸気船にナッチェスからおばあさんが手を振っているところである。今回は船上での説明が少しわかるようになり、河岸にあるコーヒー豆倉庫についての説明で、アメリカに輸入されるコーヒー豆のほとんどがここにはいってくることを知った。ジャクソン広場の南にあるカフェ・デュ・モンドのコーヒーが格別においしかった理由がわかったような気がした。それにしてもカフェ・デュ・モンドのカフェ・オ・レは本当においしい。カリフォルニアのピーツとかツリーズで飲むカフェ・ラテもおいしいが、それよりおいしいと思う。カリフォルニア料理よりフランス料理がおいしいということと通じているかも知れない。料理といえば、ニュー・オリンズの料理(クレオール料理やケイジャン料理)がまたとてもおいしい。米や魚介類(特にクロウフィッシュと呼ばれるザリガニ)が中心なので、徹は全然日本食レストランを探す必要がなかった。

右の写真は、フレンチ・クオーターの北にあるルイ・アームストロング公園で、彼の銅像とともに撮影したもの。今回ニュー・オリンズにくる前に会社の友人からルイ・アームストロングの昔の録音を聞かせてもらい、やはり楽しいすばらしい音楽であると思った。しかし、12年前のフレンチ・クオーターにはそれでもまだジャズが流れていたような気がするが、今回夜歩いてみて、ロックが主流になっていることがわかった。ルイ・アームストロング公園のなかも閑散としていた。



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