Yamasaki 2005年3月・4月の我が家の出来事−1



無言館 遺された絵画展(徹・淳子)

mugonkan-ten@TokyoStationGallery

徹の父親は、「知覧特攻平和会館」、「舞鶴引揚記念館」そしてこの「無言館」の3箇所には是非行ってほしいと言っていた。自分はどうやらもういけないと覚悟をしたらしい。息子に託したわけである。その「無言館」を訪問する前に、東京ステーションギャラリーでその「無言館 遺された絵画展」と題された展覧会が開催された。本では見ていたものの、本当にすばらしい実際の絵を間近に見、その絵に添えられた親族の言葉やら手紙を読むと、戦争によって芸術家への夢が絶たれてしまった才能ある画学生たちの気持ちが胸に迫り、涙が何度もこぼれてしょうがなかった。詳細は書けないが、やはり実際の「無言館」へ行くべきだという気持ちになった。


唐招提寺展(徹・淳子)

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国立博物館で開催された唐招提寺展もよかった。鑑真和上像は、特にそのお顔を何度も繰り返し見たが、本当にこちらが「救われる」お顔をしていらっしゃる。また、実は展示されているとは知らなかったのだが、東山魁夷の描いた襖絵の全てを見ることができたのには、感激した。後期の絵「揚州薫風」などには、気迫が少し薄れているという感をいだいたが、初期の絵、特に「濤聲」は本当にすばらしい。さらに今回初めて知ったのだが、この絵の波の表現は、島根県益田の戸田小浜という荒磯に打つ波の泡の美しさからヒントを得たということであり、よけいに興味深く見ることができた。

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唐招提寺展が開催された国立博物館の別館「平成館」は、建物自体はなんということはないが、玄関をはいると装飾された階段が目をひいた(上段写真)。一方、国立博物館の本館は堂々とした建物である(中段写真)。上野の森では、梅(?)の花に可愛い小鳥がやってきていて、皆を楽しませていた(下段写真)。



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