Yamasaki 2007年5月・6月の我が家の出来事−10



長崎・ハウステンボス (5)

「にせものも、ここまで徹底すると本物を超える。」ということだろうか、あまり期待していなかったハウステンボス(オランダ語で「森の家」)も予想がはずれて、とてもよかった。多分訪れる全ての人がそういう感想を抱くと思うのだが、それは素晴らしい理念とそれを実現する努力の成果といえるだろう。

ハウステンボスは、「通過型の観光施設ではなく滞在型のリゾートを」という理念のもと「自然との共存」を目指し、約20年前、工業用地だった荒れた島に森を再生することから始めたという。その中で、環境先進国オランダの国造りに学び、土壌を入れ替え、樹木を植え、運河をつくって、と5年の歳月をかけてこの「国」を造ってきたのだ。

この歴史からもわかるように、ハウステンボスを語る上でのポイントは「運河」と「森」である。そしてその上に「白鳥」と「花」をとても大切にしていることがわかった。その4つのキーワードに沿って紹介する。

はね橋 フェリー

ワッセナー1ワッセナー2

まず「入国」してすぐ、日本人が想像するとおりのゴッホの描く「オランダ」にあえる(上左写真)。風車は本物である。そして運河にかかるはね橋をくぐるこのフェリーにのってホテル(ホテル・ヨーロッパ)へ行くというのだからうきうきしてくる(上右写真)。 感心するのは、船の上からみるこの景色。人が実際に住んでいる居住区(ワッセナー)がこのハウステンボスにはある。「滞在型リゾート」という理念の先には、その発展としての「自然と人間が共生する都市」が視野にはいっているのだ。外見はオランダ風、全体の景観をこわさないように建てられているのがこころにくい。

内港1内港2

白鳥@桟橋 桟橋

そして、フェリーに乗ったまま運河からホテルの「内庭」ではなく「内港」に着く。ここがまた素晴らしいところである(上写真)。静寂の中で、白鳥が優雅に泳いでいるのだ(この写真を撮影したときは、白鳥は手前にいて写っていない)。白鳥には桟橋からえさをやることができる(下左写真)。
桟橋におりたって、しばらくその素晴らしい雰囲気を味わっていると、船員(もちろんオランダ風制服を着た日本人)がホテルをバックに写真を撮ってくれた(下右写真)。

ちなみに、写真に写っている持参したバッグはすべてTUMI社製である。このページにも書いてあるように、TUMIはアメリカ駐在時代からのお気に入りブランドで、出張であろうが家族旅行であろうが常にもちあるく。もちろん普段通勤で使う「カバン」もTUMI社製であり、あわせて大小7個のバッグを持っている。今まで2回日本で修理に出したことがあるが、いずれも無料であったのも気に入っている理由である。


次ページ


2007年の出来事

ホーム