Yamasaki 2007年7月・8月の我が家の出来事−6


美保関−3

美保関灯台1美保関灯台2美保関灯台3

美保湾と「知の御前」「沖の御前」「青石畳通り」を先に紹介したが、美保関といえば、まずは美保関灯台が有名である。明治時代にフランス人技師の設計で建てられた山陰最古の石造りの灯台はなんとなくモダンな感じがするが、「世界の歴史的灯台100選」に選定されているそうである。昔母が父と来たときには、旅館から灯台まで着物を着て歩いたので大変だったとのことであるが、今は海岸沿いの道を車でいくことができる。なお、今回は母がいたため灯台へ行って昼食をとるだけにしたが、灯台のまわりをぐるりと一周できる散策路を歩くと、先の「地の御前」「沖の御前」を眺めることのできる鳥居が灯台の裏の崖にあるとのことである。


美保神社1" 美保神社2

美保神社1" 美保神社2

美保関灯台の次に有名なのは、堂々として厳かな美保神社だろう(上段左写真、右写真)。美保神社の本殿は、後ろへまわると良くわかるが(下段左写真、右写真:2012年秋に再訪したときに撮影)、出雲の「大社造り」の本殿を左右に2つ並べてくっつけたような特殊な様式の「美保造り」と呼ばれるもの。国の重要文化財に指定されている。向かって右手に、農業及び子孫繁栄の守り神であり、出雲の「大国主命(オオクニヌシノミコト)」の妃である「美保津姫命(ミホツヒメノミコト)」が鎮座している。また向かって左手に鎮座するのが、同じ「大国主命」の第一の子供で、漁業・商業を始め、広く生業の守護神として敬われる「事代主命(コトシロヌシノミコト)」である。「事代主命」は、一般的には「えびすさま」として有名で、この美保神社は、全国各地にあるえびす社の総本社として、ことに水産・海運に携わる人々から広く敬い親しまれてきた。神社の歴史は古く、奈良時代以前にはこの地にあったとされているが、戦国の世の戦乱ですべてを焼失。現在の本殿は江戸時代の造営で、拝殿は昭和3年に建築されたものである。


美保神社1" 美保神社2

巫女舞い" 神事

とくに今回は「福間館」が美保神社の近くだったので、朝行なわれる「巫女舞い」を見ることができた(左写真)。巫女舞いも含め、静かできれいな空気のなかで見る神事(右写真)は素晴らしい。


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