Yamasaki 2008年7月・8月の我が家の出来事-15



出雲大社とその周辺-7(湯の川温泉とゴビウス)

草菴1 草菴2

「鷺浦は温泉津と良く似ているが温泉がない」と前ページに書いたが、鷺浦だけではなく出雲大社周辺には温泉はないようだ(松江までいくと松江温泉や有名な玉造温泉がある)。しかし、宍道湖の西南端まで行くと、最近「日本三美人の湯」のひとつとして有名になってきた「湯の川温泉」がある(あとの2つは、和歌山の龍神温泉と群馬の川中温泉)。そしてこの温泉も大国主命に関係が深い。昔、出雲からやってきた大国主命と恋に落ちた稲羽の国の八上姫は、大国主命を慕ってはるばる出雲への旅に出たのだが、そのとき出雲の入り海(宍道湖)の南の山の谷あいにあるこの温泉を見出し、旅の疲れを癒して心身共にお元気になられ、いっそう美しい美人神になったとの話である。

さて、「湯の川温泉」の旅館「草菴」(左写真:入り口)に、徹の母、淳子、そして遼と泊まった。選んだ理由は、パンフレットに載っていたこの写真(右写真)である。そして本当にこのような部屋に通され、大きな部屋を遼と2人で使うことができた。別棟にある半露天風呂からもこの借景を利用した素敵な庭園を(ガラス越しではなく)直接見えるので、ゆっくり「美人湯」につかることができる。


草菴3 草菴4

しかし、「草菴」の本当の魅力は、古民家を移築した食事処「すゞ奈」だろう(左写真)。徹の母も感心したおいしい創作料理を、暖かな木の温もりとほのかな光の中で楽しむことができる(右写真)。


ゴビウス1 ゴビウス2

ゴビウス3 ゴビウス4

宍道湖の西南端に「湯の川温泉」があるとすれば、西北端には「ゴビウス」(ラテン語でハゼノ意味)がある、と言えば大国主命に怒られるかも知れない。しかしこの宍道湖・中海(「汽水湖」)特化型の「自然館ゴビウス」(上左写真)は、地域の家族皆がそれなりに楽しめる水族館であることがわかった。館内では日本有数の汽水湖である宍道湖・中海を再現したジオラマ水槽などたくさんの水槽で、メダカやハゼなど身近な生きものから、たまに見つかるエイ(上右写真)や湖にはいないもののそこに流れ込む川にいるオオサンショウウオなど珍しい生きものまで、たくさんの種類の生き物を見ることができる。また、水槽の中に下からぽっかりとヘルメット上のくぼみをつけ、そこに頭を入れることでまるで水中にいるかのような体験ができる仕掛け(下左写真) などもあり、1日いてもあきさせない。なお、ここのマスコットキャラクターは「ゴビィ」といい愛くるしい(?)姿をしている(下右写真)。


次ページ


2008年の出来事

ホーム