Yamasaki 2008年11月・12月の我が家の出来事-14



フィレンツェ-4

フィレンツェのピエタ1

さて、ようやくドゥオーモ付属博物館にある「フィレンツェのピエタ」の紹介である。ドゥオーモ付属博物館は、ドゥオーモに関してサンジョバンニ洗礼堂と反対側、通りを挟んで目立たないところにある。その入り口である(写真)。


フィレンツェのピエタ2 フィレンツェのピエタ3

「ロンダニーニのピエタ」もそうであったが、順路の一番最後に展示してある(左写真)。なお、30年前に訪れたときには、別の場所に展示されていた(右写真)。


フィレンツェのピエタ4 フィレンツェのピエタ5

この作品は、十字架から降ろされたばかりのイエスの遺体を、左からマグダラのマリア、ニコデモ、未完成のままの聖母マリアの3人が支えている構成だが、ミケランジェロ自身をモデルにしたというニコデモの表情はしっかりと見て取れる(左写真)。近寄って左側正面から(右写真)も見てみた。静寂のなかで、どちらかというと抑制された悲しみの表情を浮かべるニコデモに、逆に強い悲哀を感じる。


マグダラのマリア

もう一作、ドゥオーモ付属博物館ではドナテロの「マグダラのマリア」も強烈な印象を与える。マグダラのマリアはキリストの没後砂漠で隠遁生活にはいったとのことで、十字架のイエスの前で祈っている姿を現したこの作品は、その晩年の修行僧のような風貌をすごい迫力であらわしている。


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