2008年11月・12月の我が家の出来事-21
フィレンツェ-11
ミケランジェロの作品を中心に芸術の都フィレンツェを紹介してきたが、最後にサンタ・クローチェ教会(左写真)にある彼の墓碑も訪問した(右写真)。彼を尊敬していたヴァザーリの作。なお、ミケランジェロの墓碑に相対して、ガリレオ・ガリレイの墓碑があった。
ミケランジェロの作品から離れると、今回は「聖母子と二天使」を書いたフィリッポ・リッピの子供フィリッピーノ・リッピの作品が甘美な美しさを持つことを知った。後で調べて見ると、フィリッピーノ・リッピはフィリッポ・リッピとウフィッツイ美術館にある「聖母子と二天使」のモデルとなった美しい修道女ルクレツィア・ブーティとの子供、師はフィリッピーノ・リッピの弟子であったボッティチェッリ、というのだから、生まれも育ちもそういう絵を描く運命だったと納得させられる。
そして祭壇と同じように、その右側の空間も、別の家の私的な礼拝堂になっている。その礼拝堂のフレスコ画がフィリッピーノ・リッピの代表作「聖ヨハネの奇跡」(左写真)と「聖フィリッポの奇跡」。この「聖ヨハネの奇跡」の中に描かれている尼僧の横顔が、父親ゆずりのそしてそれより甘く可愛い顔なのだ(右写真:残念ながらぼけている)。