2009年11月・12月の我が家の出来事-9
乃木神社と旧乃木邸-2
旧乃木邸は区立公園の一部として管理されており(左写真)、邸自体簡素な建物である(右写真)。乃木将軍がたくさんのことを学んだドイツ留学中に見たフランス軍隊の建物を規範にしたということである。
邸のまわりには内部を見学できるようにテラスがつけられており、夫妻が殉死した当時の寝室も窓越しに見ることができ(左写真)、宝物館で見た将軍の姿が目に浮かぶ。また、庭のなかでは殉死されたときに血がついたものを集めて埋めた場所に碑がたてられており、身が引き締まる(右写真)。
邸に比べて、馬小屋が煉瓦づくりで立派なのには驚く(左写真)。馬を大切にした将軍の人柄を表しているのだそうである。もうひとつ、将軍の人柄を表すものが庭にある。それが「乃木将軍と辻占売少年像」(右写真)で、金沢で出会った辻占いを売りながら一家の生計を支えている少年に、感銘を受けて金二円を手渡した、という逸話に基づいた像である。少年はこの恩を忘れることなく努力を重ね、金箔業の世界で大きな実績をあげたとのことである。