2010年11月・12月の我が家の出来事-26
北京-9
午後は、景山公園からシンボルの白塔がみえた世界で最古の皇室庭園(1000年も前の遼の時代に誕生したとのこと)である北海公園に行った。ここも「わがままチャーター便」のメリットを生かして、見どころが多くある北部の門(北門)で降ろしてもらい、南門にある駐車場で待っていてもらうという効率のいい計画をたてた。
北門で一枚写真をとって(左写真)中にはいると、北海という湖はほぼ凍っていて、カモが泳いだり氷の上を歩いていた(右写真)。
西太后が好んだ静心斎の庭(写真)。西太后は中南海からここまで北京で最初の鉄道を敷き、夏にはミニ列車に乗ってきて食事をとっていたそうだ。庭は上海の豫園や蘇州の拙政園でみたと同じように、太湖から持ってきたであろうごつごつした自然の石を利用している。
廊下は奇麗な色で彩色されているし(左写真)、天井には美しい絵が描かれている(右写真)。
中庭が完全に池だけから成り立っているところもあった(左写真)。静心斎は、西太后が死の直前に擁立した宣統帝溥儀が自伝を書き上げた場所だということであるが、なるほど食事をとるよりは、名前どおり心静かに書を読んだり書いたりするのに適した場所だと思う。
また故宮の太和殿と同じく、屋根の四隅には獣が並んだ装飾が施してある(右写真)。獣の数は太和殿のほうが多いので、静心斎は故宮の太和殿より格の低い建物になるが、それでも格式の高い建物であることには違いない。