正月、徹の高校の同期会で京都へ。幕末の歴史博物館である霊山歴史館を訪問、情熱的に生きた坂本龍馬と彼の駆け抜けた時代に思いをはせる。
春、松江で一人で住んでいた徹の母を引取る。職場が横浜に引越したこともあり、生活環境が変わった。
夏から秋、ルノワール展、オルセー美術館展、ゴッホ展と、新しくできたモダンな国立新美術館での展覧会が続く。徹は、昔お気に入りだったゴッホの後期作品に再び感動を覚える。
晩秋、今年の京都の紅葉は格別だとの話を聞き、都合をつけて飛んで行く。見頃は過ぎていたものの、はっと思わせる鮮やかな色に出会え、励まされた。
冬、徹の母は家での介護が難しい状態となり、自宅から近くにある看護・介護付の施設へ入所、安定した容態で過ごせるようになった。そして、いつもなら松江にいく年末に北京に行き「紫禁城」「頤和園」そして郊外の「万里の長城」を廻った。