Yamasaki 2010年11月・12月の我が家の出来事-18



北京-1

徹の母は家での介護が難しい状態となり、いくつか近辺の施設をさがした結果、幸運にも自宅から最寄駅までの通勤路上にある、サービスもとてもよい看護・介護付の施設へ入所することができた。母は一応安定した容態で過ごせるようになり、徹も少し気持ちに余裕ができてきた。そこで、いつもなら松江にいく年末に、海外に飛ぶことにした。行く先はどこでも良かったのだが、結局思いついたときが遅く、マイレージでいけるところを探したところ、北京しかなかった。それも直行便ではなく上海経由である。また計画をたてる時間もなかったため、口コミで評判のホテルと日本語の通じる運転手の「わがままチャーター便」というハイヤー(?)を予約するだけで出かけていった。

そんな無計画の旅行であったこともあり、特に最初にトラブルが続出したので、そのトラブルから紹介することになる。ただ、トラブルがあったからこそ思い出深い旅行になったという側面があることも付け加えておきたい。

また、NHKでちょうど西太后を描いたテレビドラマ「蒼穹の昴」をやっていたので、西太后との関係を中心に各訪問地を紹介してみたい。しかし、上記トラブルのひとつとして後述するが、ガイドブックを持っていくのを忘れたために、西太后ゆかりの場所なのに見逃したところも多いのが心残りである。再度の訪問、それも柳がきれいな時期に再訪することを考えたい。


成田から上海行きのANA機内 パークプラザ・ペキン ワンフージンホテル

(トラブル1)成田から上海行きのANA機内の様子(左写真)。上海万博が終わったためかガラガラであった。それはいいのだが、機内食がおいしくなく気持ち悪くなるほどだった。上海から北京まではAirChainaであったが、その機内食がおいしかったため、ANAの機内食の悪さがよけいに印象強くなってしまった。

(トラブル2)北京の空港で乗ったタクシーの運転手がホテル(パークプラザ・ペキン ワンフージンホテル:右写真)の場所を知らなかった。「北京麗亭酒店」という漢字名と住所を書いた紙を見せてもだめ。もめているのを見てやってきたその乗り場の係員はわかったらしく、彼の説明を聞いてようやく納得して出発した。しかし、結局近くまで来てもわからず、別のホテルで場所を聞いてようやく着くことができた。


ノートPCトラブル

(トラブル3)ホテルへ着いてから、この旅行での最大のトラブルが起きた。いつものとおりノートPCを持って行ったのだが(写真)、そのPCは初めて海外へ持ち出したものであったためか、電源コードの変圧器部分から煙が出て働かなくなってしまったのだ。その夜は充電されていたバッテリーで何とかメール処理はできたのだが、次の日からはバッテリーも切れて何もできなくなってしまった。


姜さん運転の「わがままチャーター便」 中関村の電気店

そこで大活躍したのが、予約していた「わがままチャーター便」!。3日間予約していたのだが、3日間とも同じ姜さんという運転手(左写真:3日目のお別れの日に一緒にホテル前で記念撮影)だったので、仲良くなった2日目にお願いして、小物を売っている電気店に時間をみつけていってもらい、あるかどうか聞いてもらった。残念ながらそこにはなかったが、中関村と言われる「北京の秋葉原」に行けばあるかもしれないとのこと。そこで3日目に中関村の大きなビル(右写真:小さな電気店の集合体)に行ってもらい、まったく同じ出力ではないが持って行ったPCが確かに動く電源コードを手に入れることができたのである。しかも姜さんは、450元(約6500円)といわれた値段を、自分の財布から200元(約3000円)を取り出して、買い叩いてくれたのだ(もちろんあとで返した)!


電気店「百脳匯」 ラーメン屋「康師伝」

(トラブル4)その夜、たっぷり溜まっていたメールを処理することができた。しかしこれで1件落着とはならなかったのである。中国で買った電源コードなのでそのコンセント差込部分が3つ又になっているのだ。よく考えたら(よく考えなくてもすぐわかるべきなのだが)日本に帰ったら使えない! コンセントの変換器が必要である。そこで4日目(姜さんはもういない)、タクシーの運転手でもわかる有名な電気店「百脳匯」(左写真)をホテルで教えてもらい、そこで世界中のコンセントの形状に対応できる万能変換器(40元)を購入することができた(但し、値切る勇気はなかった)。

(トラブル5)これで1件落着、すっかり安心して、その電気店と同じビル内にあるラーメン屋「康師伝」(右写真)でお昼をとることにした。しかし、ここでまたトラブルがおこった。安くておいしかったのだが、料金を払う段になって、2人の現金を合わせても足りないことに気がついたのだ! 変換器を値切れば良かった、というか先に食べてから変換器をカードで買えばよかった、、、とここまで思って、この店でもカードが使えるかも知れない、と思って恐る恐る(英語で)聞いて見た。そしたら何とカードが使えるとのこと! 日本のラーメン屋では考えられないことだが、こういう大きな電気店の中の店だからか、それにしても危うく無銭飲食になるところだった。


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