Yamasaki 2013年5月・6月の我が家の出来事 - 29


ミュシャ展@森アーツセンターギャラリー

六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催されている「ミュシャ展-パリの夢 モラヴィアの祈り」という展覧会を見に行った。ミュシャというと、パリでの宣伝ポスターが有名なデザイナーというイメージを持っていたのだが、この展覧会を見て、それだけではなく、副題に「モラヴィアの祈り」ともあるように、祖国愛・家族愛を持ったしっかりとした画家であることがわかった。ここでは、そのなかで気に入った絵を書き留めておきたい。


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これはまだポスターではあるが、題材がミュシャの祖国であるチェコスロヴァキア共和国の独立10周年を記念するもの(左写真:絵葉書より)。意を決したような強い眼差しで正面を向いた若い女性の表情が、パリ時代のポスターのなかの女性の表情とは異なる。 一方「子守唄」と題されたこの絵(右写真)は、我が子を抱きしめる母親の姿ではあるものの、クリムトの「接吻」を思い出させてくれた。


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これら4枚の絵(上左写真、上右写真、下左写真、下右写真)は娘のヤロスラヴァをモデルにしたもので、可愛らしい少女時代だけではなく、戦う女性へ成長(上右写真の題は「運命」)していった娘への愛情も感じさせる。


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