Yamasaki 2014年7月・8月の我が家の出来事 - 25


島根出張(大田・松江・出雲)- 5

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このあたりで遊歩道は自転車道と合流する(左写真)。そして、江戸時代に掘られた、石見銀山の坑道のひとつ「福神山間歩(まぶ)」がある(右写真)。間歩とは坑道のことだが、福神山間歩は道路の下を通って、川の下をくぐり、「仙の山」の方向に掘り進んだ珍しい構造の坑道らしい。


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そして、「銀山柵の内」の中で現在唯一「常時一般公開」されている坑道「龍源寺間歩(まぶ)」に至る(左写真)。龍源寺間歩は、江戸時代の中頃に開発された坑道で、その後掘られた新しい坑道を含む、273メートルが、通り抜けの坑道として公開されている。坑道の中は低い温度で、壁面には当時のノミの跡がそのまま残り、江戸時代の採掘の様子が伺える(右写真)。そして、出口付近の新しい坑道の部分には、江戸時代の石見銀山の暮らしを描いた絵巻が展示されている。


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出口を出た周辺にも、小さな間歩がいくつかある(左写真、右写真)。


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龍源寺間歩の出口を出て少し行くと、「仙の山」の山肌に鉱山の守り神を祀る「佐毘売山(さひめやま)神社」の鳥居と急こう配の石段がある(左写真)。佐毘売山神社は戦国時代の中ごろに創建され、山神社としては国内最大級の社殿とのことである(右写真)。 なお、石段の左側には「仙の山」の登山道がある。仙の山は、戦国時代前期に博多の豪商神谷が発見したと伝えられる銀の鉱山で、石見銀山の中心である。たくさんの採掘跡が残っているだけではなく、山中には町がつくられ、銀の採掘や精錬まで行われていたとのことである。


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