Yamasaki 2015年3月・4月の我が家の出来事 - 13


京都2(賀茂川、府立植物園、閑臥庵、上御霊神社、出雲寺) - 7

2015閑臥庵1 2015閑臥庵3

上御霊神社の境内と社務所の庭には桜が咲いていた(左写真、右写真)。


2015閑臥庵3 2015閑臥庵4

さて、上御霊神社の近くで「出雲寺」という、小さな、しかし興味深い寺を発見した。浄土宗であることにもご縁を感じる。(左写真、右写真)。


2015閑臥庵7

本堂には「出雲路観音」とある(写真)。後で調べてみると、本尊である「阿弥陀如来」とともに祭られているこの観音様を通じて、「出雲寺」と「上御霊神社」には深い関係があることがわかった。さらに、その2つの寺社と出雲地方がまた深い関係のあることがわかったので記しておきたい。

平安京以前の京都にいた、有力な豪族の一つが出雲氏であった。出雲氏は天穂日命(あめのほひのみこと)を始祖とし、出雲地方から丹波を経て京都の山背国愛宕郡出雲郷(やましろこくおたぎぐんいずものさと)へ移住し,紙漉きなど優れた手工業の技術と鉄製品の生産で大きな勢力を築いていた。氏の名から出雲郷の地名が生まれ,現在でも出雲路(京都市北区)や出雲路橋という名が残っている。そして出雲郷には、氏寺である「出雲寺」も存在していた。その「出雲寺」が、「上出雲寺」と「下出雲寺」に分かれ、のちに各々が「上御霊神社」、「下御霊神社」となったとのことである。
さて、「出雲観音」「出雲路観音」と呼ばれた「聖観音像」は、もともと「上出雲寺」、そして「上御霊神社」の観音堂に祀られていた。その後神仏分離令に伴って、別途創建されていた「出雲寺」に遷されたとのことである。

なお、近くの下鴨神社の境内に「出雲井於神社」があることを3年前に知った(このページに記載)。そこは「出雲郷」の総社である。


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