２０１５年９月・１０月の我が家の出来事 - ７
大阪（四天王寺、海遊館） - ２
そして、回廊で囲まれた四天王寺の中心に入った。但しここで失敗。既に日は翳り、講堂や金堂の開館時間は終わり、扉が閉まっていたのだ。仕方なく、外観だけを見させていただいた。
これは講堂（左写真）。中には阿弥陀如来像、十一面観音立像、内壁には仏教東漸が描かれている。そして金堂（右写真）。中には救世観音菩薩と四方には四天王像が祀られており、三方の壁には中村岳陵の「仏伝図」が描かれている。
金堂の南側にある五重塔は修復中だった（左写真）。そして中門（右写真）。この中門から五重塔、そして金堂、講堂、と南北に一直線に並んでいるのが「四天王寺式」伽藍配置といわれ、飛鳥時代に特有なものとのこと。西の大阪湾から来る渡来人からは、いかにも大伽藍に見えるように意図したものといわれている。
回廊自体がまた美しい（左写真）。その大きな要因が柱にある。白い壁に埋め込まれた柱を見ると良くわかるのだが、上部は細く、胴部にわずかな膨らみを持つエンタシス構造をしている（右写真）。これも飛鳥時代の建築物の特徴であり、ギリシャ・ローマの建築物の影響があると言われている。
回廊で囲まれた中心部の外側へ出た。そして東側に行き、欄間に猫が彫られている「猫の門」へ（右写真）。向こう側には、法隆寺の夢殿を模した八角円堂「聖霊院太子殿 奥殿」の八角の屋根が見える。中には秘仏の聖徳太子像が祀られている。逆に西側には「極楽門（西大門）」（左写真）。この門から出て、淀屋橋のホテルに戻った。