ニューメキシコ・テキサス
遼と毅の春休みを利用して、テキサス・ニューメキシコを訪れた。飛行機で最初はいったのがアルバカーキである。実は今回から徹はハーツ・レンタカー会社のゴールド・メンバーになったので(ちなみに申し込めば誰でもなれる)、レンタカー会社のデスクで面倒な手続きをする必要がなくなった。自分の名前が表示されている電子掲示板で車がおいてある場所をチェックしていくと、あらかじめ登録しておいた好みの車種の車が置いてあるので、すぐに乗っていける。周辺地図もすでに座席においてある。さて、今回ここで借りた車が左の写真の大きなRVである。この大きな車は当然、徹の好みではなかったので文句を言ったのだが、砂漠の中らしく「これしかない」とのこと。しかし、毅と遼がこの方がいいと言ったので、仕方なく借りた次第である。
右の写真は、その夜泊まったヒルトン・ホテルの中にある、おいしい料理を出してくれたレストランである。中央に写っているガラスケースの中には、アメリカ・インディアンの伝統工芸品である、祭りで仮装した人間をかたどった人形が飾ってある。徹はこの人形がいたく気に入ったので、伝統工芸センターでそれに似たミニチュアの人形を買った。
次の日はサンタ・フェまで例の大きな車で行ってきた。実際運転してみると、広い道路では大きさを感じさせず、座席が高いので運転しやすい。日本では絶対に乗れない車だから、いい経験にはなった。アルバカーキも特徴ある町で、中心にあるオールドタウンは、アメリカインディアンの独特の建築とスペイン風建築が入り混じった素敵なたたずまいを見せていたが、サンタ・フェはもうアメリカインディアンの建築様式一色である。この写真に見るように、建物が「サンタ・フェ風」様式で統一されているだけでなく、信号機でさえ色と形が「サンタ・フェ風」である。教会も美術館もホテルもすべてがその建築様式を守っているのだからすごい。
サンタ・フェからアルバカーキに戻り、次の日エルパソへ飛んだ。エルパソ自体はどうという町ではないのだが、メキシコとの国境の町なのでメキシコ側の町ファーレスに「歩いて」はいってみた。レンタカー会社は、車をメキシコへ乗っていくことを禁じているので、国境のすぐそばの駐車場にレンタカーを置いていく必要があるのだ。徹は昔サンディエゴに出張に行った折、同じように歩いてメキシコのティファナへはいったことがある。さて、写真はその国境の上にかかる橋の上、国境線であることを示す看板の前で撮影したものである。ファーレスはやはりティファナと同じく、申し訳ないが汚い町だった。特に毅と遼はいやがったので、早々に退散してきた。