Yamasaki 2004年7月・8月の我が家の出来事-3



福井ー東尋坊

徹の祖母は昔「東尋坊はつまらん」と言っていたし、徹の中学時代の友人も「隠岐に行ったことあればいく必要なし」と言い切っていたので、どうしようか迷ったが、まあそういうことが言えるのも行って見てきたからだ、と自分自身を納得させ、とにかく行ってみた。

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この岩場が「大池」と呼ばれるところで、東尋坊のなかでもっとも高く(50m)、急ながけになっているところだ。昔話で、東尋坊というどうしようもない悪僧を突き落としたという言い伝えのある場所はここに違いない。また「自殺の名所」と言われるのもここだろう。


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但し、ちょっとした恐怖感を味わえるところは「大池」だけである。ほかの場所、例えば岩場めぐりの観光船の発着所(左写真)や「ろうそく岩」といわれる岩場(右写真)もそれほどのことはない。東尋坊は、多分「岩が五角形、六角形の柱状になっている「柱状節理」という非常に珍しい岩からできている」ということが特徴であり、その点を売りにするほうがいいと思う。


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残念なことは、この「柱状節理」からできている岩場の少なくない部分が、切り取られて近くの三国港の防波堤に使われたということである。例えば、この「三段岩」という岩場。確かに三段の高さになっているが、これは真ん中のへこんでいる部分が人工的に切り取られていると思われる(左写真)。広い範囲にわたり、根元の方から完全に削り取られているような場所もあった(右写真:中央下部の人が数人いるあたり)。実はその三国港の防波堤そのものが、エッセルというオランダ人技師が設計した日本初の西洋式工法で作られた防波堤ということで有名なのだから、話はややこしい。



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