Yamasaki 2006年9月・10月の我が家の出来事−1



徹の父の死

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9月3日未明、徹の父が肺炎のため亡くなった(ちなみに徹の誕生日は9月4日である)。85歳であった。徹は実はその日の昼から上海へ出張予定であったのだが、急遽キャンセルして行き先を松江へ変更した。
徹の父は定年後からはじめた油絵が趣味でたくさん描いていたが、式場にはそのうちから徹の母が選んだ5枚を飾った。大山の白樺林(上写真)、夏の大山、日御碕(下左写真)、秋の大山、宍道湖の夕焼け(下右写真)である。大山が一番好きな題材だった。


無言館

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このページにもあるように、徹の父は、「知覧特攻平和会館」、「舞鶴引揚記念館」そしてこの「無言館」の3箇所には是非行ってほしいと言っていた。実は以前から松江の中学時代の友人たちと松本大学の教授をしている同期に案内を頼んで行こうと企画していたので、四十九日の前ではあったが、父も許してくれるだろうと思い決行した。
「無言館」へは趣のある路が駐車場から続く(左写真)。コンクリートむき出しのデザインもいい(右写真)。外観は上から見て十字架の形になっている。内部は薄暗くなっていて、若くして戦場で散っていった画学生が書いた絵がそれにまつわる書簡や資料とともに展示されている。本人だけではなく両親の無念さも痛いほどわかり、またしても涙がこぼれてしまった。
なお、入場料は定額ではなく、気持ちに応じて払いたい額を払えばよいことになっている。



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