Yamasaki 2007年7月・8月の我が家の出来事−4


美保関−1

福間館

母が、亡くなった父と最初に旅行したところだという、大山隠岐国立公園内「美保関(みほのせき)」に行った。宿は、今年京都であった高校の同窓会でも会った友人が経営している旅館「福間館」、この写真では、一番左側の高い建物である。後継者がいなくて廃業した温泉津の旅館「いなや」とは違い、福間館では既に徹の友人の長男が後継者として戻ってきて修行していた。


福間館1福間館2福間館3福間館4

福間館5

「福間館」は高い建物なので、最上階の部屋についているテラスからはこんなふうに美保湾全体が見える(上写真)。手前に停泊している大きな船は、「福間館」が保有している観光船である。あとで述べる素晴らしい釣り場への磯渡しにも利用できる。上段の写真をとったときにはかすみがかかって見えなかった大山も、次の日の朝にはくっきりと見えた(下写真)。


青石畳通り1 青石畳通り2

「福間館」の裏側には、美しい「青石畳通り」が走っている(左写真)。郷愁を誘う青い石畳は、海の石を切り出して敷設されたものとのことである。美保関は、江戸中期以降、「北前船」の「西まわり航路」の寄港地で、この「青石畳通り」には、海運業が栄えたこの地方の繁栄の影がしっかりと残されている。細い路地の両側を昔ながらの建物が囲み、「福間館」もこちら側の顔は、表の顔と違う(右写真)。


青石畳通り3 青石畳通り4

これは、父と母が昔泊まったという古い造りの旅館「美保館」である(左写真)。また、今ではアイスクリームで有名になった老舗の醤油藏「太鼓醤油」など、古き良き時代を感じられる旅館や店が並んでいる。
青石畳通りをもう少し先に行くと、「福間館」が譲り受けて、資料館兼「体験型旅館」とした、旧船宿「浜延舎(はまのや)」がある(右写真)。一階は舵や櫂などの船具が展示してあり、囲炉裏のある居間には古い膳や食器が備えられている。ここに泊まって昔ながらの生活を体感するのも面白いと思う。なお、「浜延舎」の玄関においてある水がめは、「はんど」と呼ばれる温泉津周辺で作られる石見焼き独特の陶器で、昔北前船で運ばれてきたものとのことである。


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