Yamasaki 2009年11月・12月の我が家の出来事-11



比叡山延暦寺-2

延暦寺会館1

「ロテル・ド・比叡」から国宝根本中堂のある延暦寺東塔エリアまでは10分もかからない。そこに延暦寺会館もある(写真)。座禅と写経の体験までには時間があったので、早速歩いて国宝である根本中堂まで行ってみた。


延暦寺1延暦寺2

延暦寺2 

根本中堂は窪んだ場所に位置しているので、階段を降りていく格好になる。太い杉木立に囲まれた堂々とした建物である(上段写真)。根本中堂の裏側にはきれいな紅葉があった(下段写真)。


延暦寺会館2  延暦寺会館3

さて、延暦寺会館へ戻ってまず座禅の体験である。びっくりしたのは、全部で6人参加したのだが、徹以外は全て女性だったこと、それもどう見ても全員20歳台である。座禅が若い女性に人気があるとは知らなかった。静かな和室へ通され、一人1畳をいただいてそこに座布団をしいて座る。あとは足の組み方、手の組み方、視線、呼吸などを教えていただいて、座禅開始。約60分、やはり朝早くから起きてきたせいか睡魔に襲われたが(一瞬寝たかも知れない)、終わってみるとすっきりとした感じがする。なお、間に1回「警策」(きょうさく)で肩(背中)を叩かれる(叩かれ方も最初教えられるので、痛くはない)。

次に写経の体験。違う和室へ通された。ここも徹以外は全て女性である(左写真)。足が痛いということで座禅は遠慮した淳子も参加して、すかして見えるお手本をなぞるかたちで「般若心経」276文字を書く(右写真)。写経は「書く座禅」であり座禅と同じ功徳があるはずであるが、文字をうまく書こうという気持ちにとらわれてしまって、座禅をやったときのような気持ちにはなれなかった。そして、あらためて字が下手になったことを思い知った。習字がうまかったわけではないのだが、学生運動華やかだった時代にガリ版の升目にあわせた文字を書くように修練した(させられた?)結果として出来上がっていた自分の字が、そのあとのキーボード入力のおかげでまるでかけなくなってしまっていた。写経では「字はうまくなくていい」とのことなのだが、いくら下手でもやはりまずは自分の字に納得して写経しないと、写経する意味を感得することは難しいのではないか。年をとってから仏教に目覚め、写経をするようになることを考えると、「ディスプレイとキーボード」からなるPCは「悪」である。もっと「紙と鉛筆」を使う時間を増やさなければならないのではないか?

夜の食事は当然精進料理ではあるが、アルコールはいただけた。野菜や果物からできているからであろう。それから、部屋のテレビでは、有名な「千日回峰行」などの僧の生活や歴史を延暦寺の四季とからめて紹介するビデオがたくさん放映されていた。とても勉強になった。



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