Yamasaki 2011年7月・8月の我が家の出来事 - 12



月照寺

月照寺(げっしょうじ)は、親藩である松江藩の主、松平家の墓所がある浄土宗の寺である。有名な寺ではあるものの、徹には行った記憶がなかった。そこで今回時間を見つけてひとりで訪れてみた。

月照寺1 月照寺2

境内にはいると、茶の湯を愛し「不昧流」という流派まで作った第7代藩主・不昧公お抱えの力士であった雷電爲右衞門の碑がある(左写真)。不昧公はお茶だけではなく、スポーツにも造詣が深かったようだ。そして歴代の藩主の墓所に続く道(右写真)


月照寺3 月照寺4

唐門をくぐって真正面に見えるのが、不昧公の墓所である(左写真)。そして似たような墓がたくさんあるなかで、いちばん特徴的なのが第6代藩主・宗衍(むねのぶ)公の墓所(右写真)であろう。


月照寺5 月照寺6

宗衍公墓所の前の門の扉に彫られている阿吽の像がまず素晴らしい(左写真、右写真)。


月照寺7

そして門の中にはいって左側に、有名な「寿蔵碑」を載せた大亀の石像がある(写真)。この3mもある迫力の大亀は、松江をこよなく愛した明治の文豪・小泉八雲の随筆『知られざる日本の面影』に登場する。それによると、この大亀は夜な夜な松江市内を徘徊し、暴れたり人を食らうようになったとのこと。そこで寺の住職が大亀に説法したところ、大亀は「自分でもこの奇行を止めることはできないので何とかして欲しい」と、大粒の涙を流しながら頼んだらしい。そこで、亡くなった藩主の功績を彫り込んだ石碑を大亀の背中に背負わせて、この地にしっかりと封じ込めたという話である。


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