Yamasaki 2012年3月・4月の我が家の出来事 - 5



松江市役所周辺

2回目の松江出張。松江市役所の周辺を歩いてみたら、徹の知らない「面白い」ところがあった。生まれ故郷と言っても知らないところも結構あるものだということが、改めて分かった。


須衛都久神社1 須衛都久神社2

まずは、須衛都久(すえつぐ)神社(左写真:ガイドブックより。バックに映っているビルは前回出張のときに泊まったニューアーバンホテル)。その立派な拝殿からわかるように、須衛都久神社は「イザナミノミコト」と「スサノオノミコト」を祭っている由緒ある神社だが、地元では「権現さん」と呼ばれ、親しまれている。そして、「面白い」のは境内にある、宍道湖側の鳥居である(右写真)。なんとこの鳥居は生垣があってくぐることができないのだ! かつてこの鳥居のすぐ外側は「権現灘」と言われ、宍道湖の水上交通が盛んだった時代には、物資の船着場として重要な拠点だったそうである。そこで、船で来て須衛都久神社に参拝する人たちのために作られた鳥居だったようだが、今は埋め立てられて末次(すえつぐ)公園ができ、公園との間には道路もできたために閉鎖されたということのようである。


大雄寺 大雄寺2

次は、大雄寺(左写真:ガイドブックより)。この寺には小泉八雲の怪談「飴を買う女」の舞台となった墓地がある(右写真:ガイドブックより)。身ごもったまま死んで埋葬された母が、墓の中で子どもを出産し、乳の出ない我が躯になりかわり、霊となって夜な夜な水飴を買い、子に与えていたという話だ。母の愛は死よりも強いことを訴えている。


大雄寺3 大雄寺4

これだけでも「面白い」が、もうひとつ「面白い」話がある。それはこの大雄寺の山門(左写真:ガイドブックより)である。この石垣と白壁でできた立派な山門は、「殿様専用」と伝えられている。そしてお殿様はこの寺へ参拝に来るときに松江城のまわりの堀から、この山門まで専用の水路(「大溝」と呼ばれる)を通って船できたとのことである。

これが大雄寺そばの道にかかっている大雄寺橋(長さたったの1m!)から見た「大溝」(右写真)。畏れ多いというわけか、「大溝」の両側の家は、「大溝」のほうに向かって窓をつけてはならないことになっていたそうである。


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