２０１３年３月・４月の我が家の出来事 - １６
エル・グレコ展 - ２
若い時に描かれた「受胎告知」（左写真：絵葉書より）。赤・青・黄色のくっきりした配色や聖霊の手から出ているような雲と光の効果は既にその後のスタイルに近いものがある。但し構図は古典的で、人物像もまだデフォルメされていない。
一方これは後期の「受胎告知」（右写真：絵葉書より）。人物が長くデフォルメされているものの、そんなことは気にならず、躍動感を感じさせてくれるところが素晴らしい。
これは、天井に描かれていたという「受胎告知」・「聖母戴冠」・「キリスト降誕」（左写真：絵葉書より）。そして祭壇にかけられていたという晩年の「無原罪の御宿り」（右写真：絵葉書より）。デフォルメされたプロポーションが、渦を描きながら天上へ登って行くような昂揚感をよけいに感じさせてくれる。
美術館から出たころはすでに真っ暗であったが、光があたっている桜並木に再び行ってみた（左写真、右写真）。