Yamasaki 2013年3月・4月の我が家の出来事 - 17


慶應リーディング大学院

毎週土曜日に慶應「リーディング大学院」での指導のため日吉に通い始めて1年たった(通い始めたことの紹介はこのページ)。この間のリーディング大学院での活動について少し書き留めておく。

昨年5月、徹のキャリアパスを「企業研究者として 心がけてきたこと・学んできたこと」と題して院生たちに話し(発表資料はここ)、興味を持ってくれた院生のうち2人の指導をメンターとして担当することになった。そしてまず「超成熟社会発展のサイエンス」という題のもとで、彼らが具体的に取り組むテーマを決めていった。テーマの内容そのものは、当然会社で経験してきたものとは異なるのだが、テーマの決め方、そしてどんな課題に取り組む必要があるかの絞り込み、というような点は企業における研究の進め方と同じであり、今までの経験を生かすことができたのではないかと思う。
夏には1泊2日のサマーキャンプがあり、日吉からチャーターバスに乗って木更津のホテルで一泊、大きな会議室で各院生のテーマの発表会が開催された。グローバルなリーダを育成することが目的なので、発表会での発表及び質疑応答は全て英語である。


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秋は、グローバルな視点からテーマを進めるための参考として、FXPALの社長を招いて将来のITの世界について講演をしてもらった。ちょうどマルチメディアの国際学会が奈良で開催されるので(このときの奈良での学会についてはこのページ)、彼が東京から奈良へ移動する途中に日吉に寄ってもらったという経緯である。そのため時間にあまり余裕がなく、昼食は駅のそばの慶應大学のキャンパス内にある「協生館」の中のTully's(写真)で、コーヒーとサンドイッチにした。このTully'sは、毎週土曜日に指導に行く際、カフェラテを飲むためによく使うところである。
そしてこの時期、副専攻をどこにするかを決めるために、慶應の大学院の中にどういう研究室があり、そこではテーマと関係あるどんな課題に取り組めそうか調査検討を開始した。リーディング大学院では、理科系の院生は文科系の専攻を、文科系の院生は逆に理科系の専攻を、副専攻としてとって、文理双方の修士号をとることが必須なのだ。


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テーマを進めていくうえでは、関連する現状調査が必要であり、そのために実際に「現場」に足を運び「現物」を手に取り「現実」をこの目で見るという「3現主義」を実践することが重要であることも、企業で叩き込まれていることのひとつである。一人の院生のテーマが予防医療関係なので、調査の一環として「低価格検診」で売り出しているベンチャー企業横浜駅店に行って、実際に検診を受けてみたこともある(写真:東急東横線に降りて行く途中の階にあった。現在は閉鎖されている。)。


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今年に入って2月に、外部有識者も参加しての1年間の成果を発表する会が開催された。その日は慶應大学の入学試験の日だったようで、応援の「のぼり」を持った予備校の人たちの壁の中を受験生たちがはいっていくところに遭遇した(写真)。約40年前の入試の時、大学は違うけれども、盾を持った機動隊の人たちの壁の中を入試会場にはいっていったことを思い出した。


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そして3月には、1年の締めくくりとしての1泊2日のウインターキャンプがあり、今度は裾野にある企業の研修所に行って、発表会があった(このときは徹は都合で宿泊はしなかった)。川崎市から指導に来られている人の車に便乗させてもらって研修所に行く途中、窓から見る富士山がとてもきれいだった(左写真:東名高速御殿場ICー裾野IC、右写真:裾野ICで降りてから)。研修所へ至るアプローチがまた素敵である(右写真)。


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研修所から見る富士山もすばらしい(左写真、右写真)。

4月には、どういう指導をしているかについての概略をリーディング大学院のNewsletterに寄稿した(Newsletter第8号に掲載された。内容はこのページ)。
そして新しく2期生がはいってきて、この中からもう2人指導することになり、現在は4人を指導している。そのため、時間も土曜日の午後半日だったのが、午前中から指導にいくようになった。しかし、毅や遼より若く、さらに会社の新入社員よりも若い学生たちと議論するのはとても楽しく、彼らのエネルギーをもらって若さを維持できている(あるいは若返っている)気がする。


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