Yamasaki 2013年5月・6月の我が家の出来事 - 26


古代出雲王国の里と十六島、小伊津 - 3

最後は荒神谷遺跡である。ここも広域農道の建設に伴い発見された。2か年の発掘調査で、銅剣358本と銅鐸6個、銅矛16本(一括して国宝)が出土した。銅剣の一箇所からの出土数としては最多であるとともに、それまでに全国で発掘された銅剣の総数を超える数であり、その後発見された加茂岩倉遺跡とともに、古代出雲王国の存在を証明することとなった。


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資料館の駐車場から、ハス池(左写真)の縁を歩いて発見された谷へ向かう。説明によると、このハス池で栽培されるハスは2000年前の地層から発見された種から栽培されたものだそうだ。咲くと一面こういう感じになる(中写真:2014年6月にここを訪れた松江の友人からいただいたもの)。そして谷へはいると、またしても藤の花が迎えてくれた(右写真)。


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これが荒神谷遺跡である(左写真:中央の日に当たって明るくなっている部分が出土地)。遺跡を正面から望むと(右写真)、中央の木の左側で青白くなっているところに銅剣358本のレプリカが、同じ高さで中央の木のすぐ右側に銅鐸6個、銅矛16本のレプリカが、発見当時と同じように置かれている。


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銅剣358本(左写真:上記左写真で、遺跡の左側から望遠で撮影)。確かに大量の銅剣である。銅鐸6個、銅矛16本(右写真:上記右写真を撮った同じ場所から望遠で撮影)。これらの製作時期は弥生時代中期の中ごろ~後半である。


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遺跡から道が隣の谷に続いていたので行ってみると、実際に荒神があった(左写真、右写真:鳥居をくぐって階段を登ったところにあるご神体)。どうやら、こちらの谷の方が本当の「荒神谷」らしい。


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