Yamasaki 2014年11月・12月の我が家の出来事 - 3


「リー・ミンウェイとその関係」展@森美術館

リー・ミンウェイとその関係1

この「リー・ミンウェイとその関係」展(写真)、行きたいという積極的な意思のもとで行ったわけではないのだが、いわゆる「体験型アート」というジャンルの芸術ということで「こんなアートもあるんだ」ということを教えてくれた。いくつかの作品を紹介しておく。


リー・ミンウェイとその関係2

1.プロジェクト・手紙をつづる
ブースの中にたくさん立てかけてある、誰かが誰かに宛てた手紙。封をしてないものは、読むことができる。それを読んだり、自分自身も手紙を書けるようになっている、参加型アートである。淳子も書いた(写真)。封をして住所を書けば運営スタッフが代わりに投函してくれるし、封をせずにたてかければそのまま作品として展示され、誰もが読むことができるようになっている。


リー・ミンウェイとその関係3

2.砂のゲルニカ
床の上に、このように砂がまき散らしてあって、何が何だかわからない(写真)。するとそばに説明のためのビデオが流れていて、それを見てようやく納得した。


リー・ミンウェイとその関係4 リー・ミンウェイとその関係5

説明によると、これは、もともとは床の上に作者が砂絵で再生したピカソの《ゲルニカ》だったらしい(左写真)。その上をある日、観客がひとりずつ作品の上を順番に歩いて、砂絵を徐々に壊していったとのこと。そして、その日の最後に作者とアシスタントが表面を掃いて全ての砂を中央部分に集めたとのこと(右写真)。「ゲルニカ」という町は、スペイン内戦時に一夜にして失われてしまったが、作者はそれを描いたピカソの《ゲルニカ》をまた別の方法で作り消し去ることで、喪失と再生を繰り返す世界を表現したかったらしい。


リー・ミンウェイとその関係6

3.プロジェクト リビングルーム
ここは森美術館のリビングルームであり、そのまま最後のギャラリーにもなっている(写真)。ここには時々ホストが来て、参加者にいろいろな話を聞かせてくれるとのこと。これも参加型アートというのだろうか? もはや理解を超えている。


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