Yamasaki 2015年5月・6月の我が家の出来事 - 48


世界遺産「石見銀山」 - 2

さて、石見銀山最大の坑道「大久保間歩」へ行ってきた。「大久保間歩」は常時開いているわけではなく、週末(金土日)のみ、そしてガイド付きツアーでのみ入坑が許されている。ちなみに「大久保間歩」という名前は、石見銀山の初代奉行である大久保長安からきている。


2015石見銀山9

ツアーの出発点は石見銀山世界遺産センター。国道9号線からそこへ向かう途中、左側に大きな岩山が現れる(写真)。この岩山は「竜嵓山(りゅうがんざん)」と言い、その山頂部には戦国時代の山城「石見城」があって、日本海海岸部との境界を押さえるための軍事的拠点として機能していたらしい。


2015石見銀山10 2015石見銀山11

世界遺産センターで集合し、ガイドさんとともにバスで移動(左写真)。そして、バスを降りて徒歩で山道を登る(右写真)。

2015石見銀山12 2015石見銀山13

まず到着したところは「金生坑」(左写真)。ガイドさんの説明によると、明治時代に、金生坑より高い位置にある大久保間歩とつながり、大久保間歩の水抜きと鉱石の搬出坑道として使われたらしい(右写真)。


2015石見銀山14 2015石見銀山15

そこから、大久保間歩へ行く途中にある小屋で長靴を借りて履き替え、ヘッドライトつきのヘルメットを借りる(左写真)。何となく「探検」という気分になってくる。いよいよ「大久保間歩」へ到着、ガイドさんの説明を聞く(右写真)。この大久保間歩の銀鉱石は、明治時代には下に掘られた金生坑に落とし、トロッコで江戸時代に掘られた蔵之丞(くらのじょう)間歩のトンネル部分800メートルを経て、この「仙ノ山」の裏側にある「清水谷製錬所」(このページの下部)の最上段に運んだらしい。複数の坑道をうまく活用したものである。


次ページ


2015年の出来事

ホーム