Yamasaki 2006年11月・12月の我が家の出来事−15



出雲路講座(4)

前回に続いて、島根県主催の「事前学習型」観光セミナー「「学んで旅する”ご縁ツーリズム”出雲路講座」の講演会第4回目に行ってきた(2回目、3回目は予約満杯でいけず)。講師は徹の父が場長だったころの島根県の工業試験場に勤めておられた堀江修二博士で、題は「出雲蕎麦の来た道と出雲の酒」。とても興味深いお話で、島根県のそばに関しては以下の3つの新しい知識がはいった。
1.堀江博士は「おろち大根」というからし大根を品種改良で作り出した。とても辛いが、これを割子そばに使うと他のトッピングは不要であるほどおいしい。
2.「隠岐そば」は伸びきったそばを使うがとてもおいしい。
3.「銀山三瓶そば」もうまい。
お酒に関しては、このページで紹介している温泉津の若林酒造が再現した江戸時代のお酒「寛文の雫」や、松江の米田酒造が再現した小泉八雲が明治時代に本に「日本酒の味はシェリー酒に似ている」と書いた時代のお酒「八雲の酒」を持ってきていただいたので、試飲することができた。時代とともに、つまり料理の味にあわせてお酒の味も変わってきたことがよくわかった。ちなみに、若林酒造は「開春」が米田酒造は「豊の秋」が有名ブランドで、このページにも紹介してあるように、現在島根県で元気な2大酒蔵である。

なお、講演が始まる前に控え室に堀江博士を尋ね、父のことなど親しくお話をさせていただいた。徹の叔母(父の妹)がやっている浜田市の蒲鉾屋「魚梅」や、徹の好きな酒「かんなび」を作っている友人がはいっている「かんなび」の会のご指導もしていただいているということである。


年末のコンサート3種

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lunchtimeconcert

まず1つ目は通常のコンサートホールでのコンサートである。徹と淳子は、銀座にあるこじんまりとした王子ホール(上左写真)へ、ブラス5重奏団である「アート・オブ・ブラス・ウィーン」を聞きに行った。総じてあまり音が揃ってなかったが、バッハの「目覚めよ、と呼ぶ声あり」、そして「オーストリア・クリスマス民謡」は、曲がいいせいもあり、ジーンときた。始まる前と休憩時間にはシャンパンのサービスがあった(上右写真)が、あまりおいしいものではなかった。

2つ目は、オフィスビルのロビーでのコンサートである。このページこのページにあるように、徹の勤めている会社の本社があるビルの1階ロビーでは「ランチタイム・コンサート」が毎週水曜日に開催されている。今回は桐朋学園の学生によるジプシー・バイオリンの演奏で、艶やかな「美しき青きドナウ」と「タイスの瞑想曲」を楽しませてもらった(もっと聞きたかったが仕事があったため中座)。今回はクリスマス間近ということもあって、大きなクリスマスツリーの前での演奏だった(下写真)。

そして3つ目はNHKBSつまり、TV番組のコンサートである。11月16日にNHKホールで演奏されたニコラス・アーノンクール指揮のモーツアルト「レクイエム」の録画を放映したのだが、ユリア・クライターというソプラノ歌手があまりにもすばらしかったので、TV番組ではあるが記しておきたい。徹には30年前にウイーンで当時日本ではまだ無名だったエディタ・グルベローヴァの「夜の女王」を聞いたとき以来のショックだった。ユリア・クライターは、とても素直で無理のない、のびのある美しい声で、余裕を持って歌っていた。しかも「美女」である。そして、それを支える合唱(アーノルト・シェーンベルク合唱団)もとても良かった。ニコラス・アーノンクール指揮のモーツアルトは好きではなかったのだが、曲想があっていたのか、とにかく「ディエスイレ」では涙が出てしまった。大好きな「ラクリモーサ」は、やはりアーノンクールの指揮ではテンポが早すぎると感じたのだが、それでも感激した。このページに書いてあるBoseのLyfe Style Systemのおかげもあるのかも知れない。



2006年11月・12月の我が家の出来事


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