Yamasaki 2008年5月・6月の我が家の出来事-3


大庭城址公園ウオーキング

小糸川 舟地蔵

昔、毅と遼が小さいころ何度か来たことがある藤沢の大庭城址公園に10何年ぶりに行ってきた。昔は正面入口(ここに公園全体のイラストマップがある)の駐車場に車を置いてだらだら坂を歩いてあがったが、今回はウオーキングが目的なので、少し離れた湘南ライフタウンにあるジャスコに車を置いて、そこで購入したおにぎりとお茶を持って小糸川沿いに歩き、裏にある「南入口」からはいった。小糸川はコンクリートで両側がかためられているし、それほどきれいな川ではないのだが、大きな鯉が何匹も泳いでいる(左写真:見にくいが黄色で囲んだ領域にあわせて6匹いる)。それから、赤羽根山ウオーキングではまず「北向き地蔵」さんに出会うのだが(このページ)、小糸川沿いに「南入口」にはいるときには、まず台座が舟形になっている「舟地蔵」さんに出会う(右写真)。横に立っている案内板には、以下のようなこのお地蔵様にまつわる哀しい言い伝えが書いてあった。

その昔、北条早雲が大庭城を攻めたとき、辺りが沼地で攻めあぐねていた。そのとき沼近くに住む地元の老婆から横を流れる引地川の堤をきれば沼が干上がるということを聞きだしたが、北条方はその秘密が漏れることを防ぐために老婆を斬り殺し、城の攻め落としに成功した。舟地蔵はその老婆の供養のためにたてられた。

その言い伝えが本当かどうかわからないが、大庭城址公園から湘南ライフタウン、それから赤羽根山は一連の丘陵地帯としてつながっていることから考えて、この「舟地蔵」の台座の「舟」は、赤羽根山ふもとの「農業ふれあい館」に展示されていた「田舟」であろうと推測される。つまり、この丘陵地帯のふもとは昔は広い湿地帯で、稲作のためには「舟」(=「田舟」)を使わざるを得ず、大変な労働であったことが想像される。



大庭城址公園1 大庭城址公園2

大庭城址公園3大庭城址公園4大庭城址公園5大庭城址公園6

「南入口」からはいるとすぐちょっとした山道になり、5分ほどで上りきると「花の広場」(上左写真)やこどもたちが遊べるアスレチック広場(上右写真)がある。アスレチック広場では、昔毅や遼を遊ばせた覚えがある。そして、正面入口のほうへ向かうと、森林浴ができるといっても過言ではないだろう、きれいな緑の葉に覆われた木が立ち並んでいるなかなかすばらしい場所に出る(下写真:まわりを取り囲む藤棚から撮影)。昔はまだ木が小さかったせいだろう、こんなにも潤いの感じられる場所ではなかった。


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