Yamasaki 2008年7月・8月の我が家の出来事-10



出雲大社とその周辺-2

今回は本殿拝観のために待たされている時間を含め、時間的に余裕があったので、2回ほど紹介した出雲大社(このページ及びこのページ)ではあるものの、いろいろめずらしいところも巡ってみたので紹介する。


出雲大社特別拝観5 出雲大社特別拝観4

全国的には「神無月」(10月)のときに出雲は「神在月(かみありづき)」となり、全国から八百万の神々が集まる。その宿舎とされているのが、本殿の東西両側にわけておかれているこの長屋「十九社」である(左写真:東側十九社。西側にも同じ長屋がある)。それから、北側には、大国主命の義父素戔鳴尊(すさのおのみこと)を祀る「素鵞社(そがのやしろ)」がある。素戔鳴尊は出雲の地では絶大な人気を誇るため、ここも人が絶えない(右写真)。


出雲大社特別拝観6 出雲大社特別拝観7

「素鵞社(そがのやしろ)」の西側に「彰古館」という趣のある建物がある(左写真)。大正時代に宝物館として造られたものだそうで、大小の大国様、恵比寿様がずらりと並んでいるが、感心したのは金輪造営図(右写真)である。これは、出雲大社の神殿があまりにも巨大であるため、3本の柱を束ねて鉄の輪で緊縛して、巨大な高楼を支える1本の柱とした柱の組み方である。幾何学的に美しい。

一方、拝殿の東側にある新しいコンクリート製の宝物館(「神こ殿」:「こ」という漢字は示すへんに古)の中には、奉納品(「秋野鹿蒔絵手箱」(国宝)など)や神事に使われた祭具などが収められているが、特に感心したのは地元の画家小豆沢禮氏(この方の書く、松江熊野大社の絵馬はとても素敵で、父母は毎年とっていた)作の「八雲の図」の忠実な1/9複製(このページの写真はそうであろう)と、素戔鳴尊の奥様である櫛名田姫の優美な像である(作者名は忘れてしまった)。


出雲大社特別拝観8

本殿に向かって参道の左側に「因幡の白兎」の銅像があるのだが(このページ)、参道の右側には、大国主命が金色の玉(「幸魂・奇魂」(さきみたま・くしみたま))を敬っている銅像がある(写真)。古事記・日本書紀によると、この「幸魂・奇魂」が海を照らして大国主命のところへやってきて、国造の大業を成すためには私が必要である、と言い大国主命はそれを理解して受け入れたとのこと。そして大国主命はこの「幸魂・奇魂」の「おかげ」で神性を磨くことができ、「むすびの神」になることができたとのことである。


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