Yamasaki 2012年1月・2月の我が家の出来事 - 4



後藤純男展@そごう美術館

後藤純男展1

美術好きの社員の方からいただいたチケットで、そごう美術館で開催されていた「後藤純男」という画家の展覧会を見に行った。もともとお寺で生まれたが、僧にはならず画家になったという経緯が興味をそそった。北海道富良野にある後藤純男美術館の開館15周年、画伯の画業60年を記念して開かれたものだそうだが、その北海道だけではなく、京都や中国を題材にしている絵が多い点はとても良かった。


後藤純男展2

まず北京の絵。景山公園の万春亭から見た南側の眺めを描いたのであろう「旭光紫禁城」という絵は、徹が行ってみたところであるだけに、印象に残った(写真:絵葉書より)。そのときの写真をこのページ下段に載せているが、日中で逆光のため、景色としての紫禁城の良さがはっきりわからなかったのが残念で、「夕暮れ時の眺めは素晴らしいらしい」と書いている。しかしこの絵で見る限りには、夕暮れ時だけではなく、日の出のときも素晴らしい色に染まるようである。


後藤純男展3 後藤純男展4

そして、「雷鳴」と題された北京の天壇の絵は、すべての作品の中で一番印象に残った(左写真:絵葉書より)。画伯が天壇をスケッチしているときに烈しい雷雨に見舞われたときの作品らしいが、徹の父の描いた天壇(このページ)とは対照的。徹も2回訪れたが、2回ともきれいな青空のもとで見たため、このような雷雨の中で天壇が光輝くさまも見てみたいと思った。いずれにしても、毎日北京で買ったTUMIの鞄についいる「天壇」タグを見ているが(このページ下部に写真を載せている)、天壇は素晴らしい。

次に京都の絵。南禅寺山門を描いた「山門雨後」という絵は、雨が上がって急に西日が射してきて、山門の向こうが金色に輝き出してきて浄土がみえたという、その印象を描いた作品(右写真:絵葉書より)。前2点と同様に、金色をうまく使うのが、画伯の特徴のようだ。


後藤純男展5

金色だけではなく、銀色というかモノトーンの絵もいい。雪が積もった渡月橋を描いた「新雪嵐山」は素敵だ(写真:絵葉書より)。


後藤純男展6

冬の銀閣寺を描いた「庭園の新雪」(写真:絵葉書より)。この角度から見る向月台と銀沙灘は、富士山と駿河湾を表現していると理解した。


次ページ


2012年の出来事

ホーム