Yamasaki 2012年5月・6月の我が家の出来事



大エルミタージュ展@国立新美術館

あまり期待はしていなかったのだが、やはり世界の三大美術館の一つであるエルミタージュ美術館の展覧会、行って良かった。


マティス ピカソ

今回の展覧会の顔となっている絵は、ポスターにも載っているマティスの「赤い部屋(赤のハーモニー)」である(左写真)。が、近代では、それよりもピカソの方が好きだ。「マンドリンを弾く女」(右写真:絵葉書より)は「津軽三味線をひく女」と言ってもいいくらい普遍性を持っている絵だと思う。


レオン・ボナ ジョゼフ・ベイル

「19世紀/ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀」という部屋でびっくりしたのは、レオン・ボナという画家の「アカバの酋長たち」という絵(左写真:ガイドブックより)。この画家は知らなかったが、題材といいタッチといい、これはもう近代を飛び越して現代の絵だ。この部屋ではもう一枚発見があった。ジョゼフ・ベイルという画家の「少年料理人」という絵(右写真:ガイドブックより)。酒を飲んでへべれけになったコック見習いと思われる少年が足を投げ出してしまっている様子が微笑ましいだけではなく、画面左の樽の上の子猫たちが心配そうに見つめているのがとてもおもしろい。


セザンヌ シスレー

セザンヌでは、つい先月同じ場所で見た「セザンヌ展」の「りんごとオレンジ」(このページ)のほうが好きだが、この「カーテンのある静物」ももちろんいい(左写真:絵葉書より)。印象派では、あとシスレーの「ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌ風景」が明るくて気持ち良い絵であった(右写真:絵葉書より)。


レンブラント ルブラン

それ以前の絵では、レンブラントの「老婦人の肖像」が、荒いタッチで描かれた老女の顔や手が直接的に年を感じさせるだけでなく、全体として陰影がはっきり描かれていること老女のが歴史を感じさせた(左写真:絵葉書より)。 そして、ルブランの「自画像」がとてもいい(右写真:絵葉書より)。女性画家の自画像は初めて見たが、この生き生きとした表情はもう現代のキャリアウーマンそのものである。ルブランは、有名なマリー・アントワネットの肖像画を書いた画家だそうだが、王女をしのぐ画家の可愛らしさ。


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