Yamasaki 2013年5月・6月の我が家の出来事 - 25


古代出雲王国の里と十六島、小伊津 - 2

次は加茂の岩倉遺跡である。雲南市で農道工事中に発見された遺跡であり、説明によると、重機で掘削中に、突然、異様な音がしたため、運転者は直ちに重機を止め、「どこの誰がポリバケツをこんなところに埋めたのか」と考えつつそばに行くと、ポリバケツならぬ「銅鐸」だった、、、ということである。その後の発掘調査で日本最多となる39口の銅鐸が発見され(国宝)、本物は「古代出雲歴史博物館」に保管されている(紹介はこのページ下部)。


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さて、駐車場から遺跡へ歩いていく道には、銅鐸の形をした可愛い車止めがある(左写真)。徹の大好きな藤の花も迎えてくれた(右写真)。


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そして道にかかっている橋のような建物が見えてきた(左写真)。これがどうやら資料館「加茂岩倉遺跡ガイダンス」らしい。資料館左側にエレベータがあり、それで中へはいると、客は誰もいなかったので、学芸員の方から詳しい説明をしていただくことができた。そして資料館右側から出て発掘現場へ(右写真)。


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発掘現場では、重機を使って発見された時の状況が、レプリカを使って再現されていた。掘削されたあとの窪みが生々しい(左写真)。既に掘り起こされてしまって谷底に落ちたものもあったらしいが、知らせを聴いて研究者が到着したときには、それらもきちんと並べられていたらしい(右写真)。銅鐸を埋めた穴(埋納坑)の大きさは畳一枚ほどで、深さは40cm程度だったといい、しっかり塞がれていたという。製造時期は、いずれも弥生中期、埋められたのは弥生中期末から後期のころらしい。当時の弥生人の農耕祭儀に変化が生じて、いままで使用してきた祭器が不要となり、一括して埋納したとの見方が一般的である。


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