Yamasaki 2014年11月・12月の我が家の出来事 - 25


京都(妙顕寺、本法寺、千本釈迦堂) - 2

本法寺1 本法寺2

次に本法寺へ行った(左写真:仁王門、右写真:本堂と多宝塔)。


本法寺3本法寺4本法寺5

日蓮宗の本法寺を菩提寺とする本阿弥光悦によって造られた「巴の庭」(写真)。書院の縁側前には、半円を2つ組み合わせた円形石(写真左側)と、切石による十角形の蓮池(写真中央部)が配置され、「日」「蓮」を表現しているとのこと。


本法寺6

円形石の奥にある紅葉が美しいので、拡大して撮影(写真)。


本法寺7 本法寺8

本法寺には、もうひとつ「十(つなし)の庭」という庭がある(左写真、右写真)。この珍しい名前について後で調べてみた。

先ず「十」を「つなし」と読む理由は、一・二・三・四を、ひとつ・ふたつ・みっつ・よっつと数えていくと、十(とう)には「つ」が付かないことからきているとのこと。この事から、「十」を「つ無し(つなし)」と読むようになったらしい。おもしろい。次になぜ「十」なのか、その理由は、ひとつには日蓮宗の教えである「子供は9歳までは大切に育て、10歳になったら独り立ちさせよ」と言う事からきているとのこと。子供のしつけは9歳までにするようにという教えだそうである。もうひとつは、「十の庭」には実は、石は9個しかない事からきているということ。これは、庭園を見る人の意思(石)を付け加え、10個の石にすると言う事からきており、10個目の石は見る人の心の中にあると言われているそうである。この話、出雲大社本殿の「八雲之図」が実際は7つの雲しか描かれていない理由が「未完の美」であること(このページ)や、常照寺の円窓「吉野窓」が、円の下部が欠けている理由が、円(悟り)に近づこうとしてまだ未完であると認識していた吉野太夫の気持ちを表していること(このページ)、と相通じている。


本法寺9

なお、本法寺の塔頭「教行院」には長谷川等伯が住んでいたと言われており、等伯の描いた高さ10mにおよぶ「佛涅槃図」も本法寺の宝物として有名である(写真:複製)。


次ページ


2014年の出来事

ホーム